アオコ (青粉)

富栄養化した湖沼等で植物プランクトンが異常発生し,水面が緑色になる現象。死滅(青粉)したプランクトンによる腐敗臭の発生,分解過程の酸素消費による酸欠により魚介類に被害を及ぼすことがあります。


青潮

人間の活動から生じる排出物にある燐、窒素などの栄養塩類が海洋に流入し、その浄化能力を越え海水が富栄養化し、プランクトンが大量 発生することがある。このプランクトンの大量発生により底層に貧酸素水魂ができ、それが風等によって岸近くの水の表面 に移動し、青色ないし白濁色を呈する現象を青潮と言う。東京湾などで青潮の発生がみられ、アサリが死滅する等の被害が出たことがある。青潮を引き起こす富栄養化を防止するため「水質汚濁防止法」(昭45法138)、「瀬戸内海環境保全特別 措置法」(昭48法110)があり、東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海については栄養塩類の削減指導が行われている。


亜鉛(Zn)

亜鉛は毒性が弱く,トタン板,乾電池のほか,各種の合金に広く用いられてますが,多量 に摂取したり,濃溶液の場合には粘膜刺激,嘔吐等の症状があります。 水道水質基準…1.0mg/L以下,排水基準…5mg/L以下。


赤潮

赤潮とは、微小な藻類が著しく増殖し、水が赤褐色などの色になる現象をいう。赤潮などの発生は、しばしば魚介類の大量 死をもたらし、漁業をはじめとする産業に多くの被害を与える。こうした現象を引き起こす原因は主として窒素、燐などの流入による富栄養化が原因となっており、これを防止するために「水質汚濁防止法」(昭45法138)、「瀬戸内海環境保全特別 措置法」(昭48法110)などの排水規制をはじめとする措置が採られている。赤潮は北半球温帯域の工業化、人口集中の進んだ国の内湾、内海に多くみられたが、最近では発生がより大規模化、長期化し、発生海域が世界的に拡大している。


悪臭物質

特有のにおいをもっている化合物は40万にも達するといわれるが,悪臭を発生する物質を化学的にみると,窒素や硫黄を含む化合物のほか低級脂肪酸などがあげられます。悪臭防止法では,現在次の22物質を悪臭物質として定めています。

(1)アンモニア NH3 刺激臭,し尿臭
(2)メチルメルカプタン CH3SH キャベツの腐敗臭
(3)硫化水素 H2S 卵の腐敗臭
(4)硫化メチル (CH3)2S タマネギの腐敗臭
(5)二硫化メチル (CH3)2S2 タマネギの腐敗臭
(6)トリメチルアミン (CH3)3N 魚の腐敗臭
(7)アセトアルデヒド CH3CHO 刺激臭,し尿臭
(8)スチレン C6H5CH=CH2 ポリエチレンなどの加工臭
(9)プロピオン酸 CH3CH2COOH すっぱいような刺激臭
(10)ノルマル酪酸 CH3(CH2)COOH 汗くさいにおい
(11)ノルマル吉草酸 CH3(CH2)3COOH むれたくつ下のにおい
(12)イソ吉草酸 (CH3)2CHCH2COOH むれたくつ下のにおい
(13)トルエン C6H5CH3 ガソリンのようなにおい
(14)キシレン C6H4(CH3)2 ガソリンのようなにおい
(15)酢酸エチル CH3CO2C2H5 刺激的なシンナーのようなにおい
(16)メチルイソブチルケトン CH3COCH2CH(CH3)2 刺激的なシンナーのようなにおい
(17)イソブタノール (CH3)2CHCH2OH 刺激的な発酵したにおい
(18)プロピオンアルデヒド CH3CH2CHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
(19)ノルマルブチルアルデヒド CH3(CH2)2CHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
(20)イソブチルアルデヒド (CH3)2CHCHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
(21)ノルマルバレルアルデヒド CH3(CH2)3CHO むせるような甘酸っぱい焦げたにおい
(22)イソバレルアルデヒド (CH3)2CHCH2CHO むせるような甘酸っぱい焦げたにおい


アジア・太平洋環境会議

アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア)は、アジア・太平洋地域諸国の環境担当大臣を含む政府関係者、国際機関、民間団体、学識経験者等が、ハイレベルの有識者としての立場で参加し、自由に意見の交換を行う機会を提供することにより、域内各国政府の長期的な環境保全に係る取り組みを推進し、同地域の持続可能な開発の実現に資することを目的としたものである。
1991年にアジア・太平洋地域から地球サミットに対するインプットを議論をするために、第1回目が「エコ・アジア'91」として開催され、その後、1993年に「エコ・アジア'93」、1994年に「エコ・アジア'94」が開催された。1995年の「エコ・アジア'95」は、「エコ・アジア'94」で合意されたとおり、高級事務レベルで開催され、「エコ・アジア'93」で実施が合意された「アジア太平洋地域の環境と開発に関する長期展望プロジェクト」の中間報告が行われたほか、新たに、アジア太平洋地域における環境情報ネットワークの検討のための「アジア太平洋環境情報ネットワーク(エコ・アジア・ネット)構想プロジェクト」の実施が支持された。
エコ・アジアは今後も継続することが合意されており、既に関係諸国・機関の専門家によるアジア・太平洋地域の2025年を見通 した長期展望プロジェクトも開始されている。このような将来展望を描くことにより、各国及び地域の政策立案ならびに共通 の環境問題に取り組むに当たっての政策担当者間の共通認識やパートナーシップの形成に貢献することが期待されている。アジア・太平洋地域では、今後ますます相互依存関係が深まることが予想されているが、エコ・アジアの継続的な取組は、環境分野の地域協力の円滑な推進につながるものと期待されている。


アジア太平洋経済社会委員会

国連経済社会理事会の下部機構の地域経済委員会の一つとして1947年に設立されたもの。(1974年に改称されるまではECAFEと呼ばれた。)当初の目的はアジアの戦後復興を図ることであったが、現在ではアジア太平洋地域の経済社会開発のための機関として種々の地域協力プロジェクトなどを行っている。加盟国は、アジア太平洋地域の中の国39(うち準加盟8)及び地域外の国5(フランス、オランダ、イギリス、ロシア、アメリカ)の44ヵ国から構成されている。総会の下に「農業・環境委員会」が設置されており、2年に1回開催されている。また事務局の産業・人間居住・技術部に環境調整ユニットが置かれており、開発の際の環境配慮の実施など種々の環境プロジェクトを行っている。


アジア太平洋地球変動研究ネットワーク

地球環境研究の推進には、世界的な協力が必要であり、学術レベルではIGBP等の国際協同研究プロジェクトが実施されている。これらを支援する政府レベルの取組みとして、南北アメリカ、欧州・アフリカ、アジア太平洋の三大地域ごとに、政府間の地球変動研究の支援組織が設置されている。APNは、その一つとして構築された。
我が国は、APNの事務局を環境庁において引き受けており、具体的な活動を関係各国及び国際機関と協力して支援してきている。
1997年3月には第2回政府間会合が開催され、地球環境変化の人間社会的側面研究への支援活動を含む科学的活動について各国の意見が一致するとともに、支援すべき科学的活動選定手順等についても検討された。


アジェンダ21

1992年(平成4年)6月ブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」において採択された環境と開発の統合のための21世紀に向けた具体的な行動計画。前文及び A社会的・経済的側面B開発資源の保護と管理 C主たるグループの役割の強化 D実施手段の4部から構成されています。また,大気保全等の具体的な問題についてのプログラムを示すとともに,実施のための資金メカニズム国際法の在り方等についても規定しています。


アジェンダ21の更なる実施のためのプログラム

平成9年6月23日〜27日に、アメリカのニューヨーク国連本部において、国連環境開発特別 総会が開催された。27日の最終日には、平成4年の地球サミットの合意を着実に実施していくため、これまでの実施状況を踏まえ、今後優先的に取り組むべき課題を明らかにすることを目的として議論が進められ、「アジェンダ21の更なる実施のためのプログラム」が採択された。
なお、政治宣言については、議論の過程で、各国から、気候変動、森林保全、資金問題等のそれぞれの関心事項についても正確に記述すべき等との意見が出され、結果 的に採択文書(セクションB、C、D)の記述との重複が目立つような案となったため、気候変動等の個別 課題は採択文書と重複するので記述せず、アジェンダ21やリオ原則の再確認等の総括的な記述のみをステートメント・オブ・コミットメント(決意の表明)として、採択文書に含めることとなった。「プログラム」の主な内容:(1)決意の表明、(2)気候変動、(3)森林保全、(4)資金、(5)今後の予定


アースデー

様々な環境破壊が進んでいる地球のありようを考え直そうと1970年代にアメリカの市民団体によって始められた運動。 4月22日をアースデイ(地球の日)と定め、世界統一して地球環境問題を考えるイベント・運動が行われている。参加国は現在100カ国以上に広がっている。


アスベスト

石綿とも言われ、天然に産する繊維状鉱石で、主成分は珪酸マグネシウム塩である。石綿は耐熱性等にすぐれているため多くの製品に使用されているが、発がん性などの健康影響を有するため、「労働安全衛生法」(昭47法57)では特定化学物質に指定されており、吹付け作業の禁止、作業所の排気装置の設置等が定められている。また、「大気汚染防止法」(昭43法97)では特定粉じんに指定され、発生施設に対して規制基準が定められ、基準の厳守、設置届出、測定が義務づけられている。また、バーゼル条約ではアスベストは有害廃棄物に指定され、各国間の越境移動が禁止されている。


アセトアルデヒド(CH3CHO)

刺激臭のある青くさいにおいをもつ無色の液体で,粘膜(主に眼,鼻,気道)に対する刺激作用があります。主な発生源は,酢酸製造工場等です。


油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約

「油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約」のことである。油流出事件発生時における海洋環境保全に配慮した方策として、1990年11月に採択され、我が国では1996年1月に発行している。


アメニティ

本来,イギリス都市計画において誕生し,長い間同都市計画の特徴的,中心的な原理となってきました。「快適環境」とか「居住性」と訳されていますが,これだけではいい表わすことができない微妙なニュアンスを持っています。イギリスにおいても様々な定義がなされ,それも時代とともに変わっています。(社)日本都市計画学会編著「アメニティ都市への途」によると,強いて定義すればと前置きして「アメニティとは,人々が望む生活様式に対応した生活環境が備わっていること」とされています。


アメニティ・タウン

自然や施設,歴史等環境を構成する要素が,互いに他を活かし合うようなバランスのとれた状態で存在し,人間との間に真の調和が保たれていることで,地域の住民が健康で文化的な生活を営むための快適な環境が備えられている街をいいます。


アメリカ合衆国環境教育推進のための法律

1990年(平成2年)11月に成立した環境保護庁所管の連邦法です。環境教育を推進する観点から,環境教育・訓練プログラムの創設,環境教育補助金,全米環境教育諮問委員会の設置,全米環境教育・訓練財団の設置などを規定しています。


アモコ・カジス号事件

タンカー「アモコ・カジス号」は、ペルシャ湾で原油22万トンを積載し、オランダのロッテルダムに向け航行中の1978年3月16日、舵取機が故障したことによりフランスのブルターニュ半島の岩礁 に乗り揚げ、船体が二つに折れ積荷のほぼ全量を流出させた。流出油は英仏海峡一帯に広がり、ブルターニュ半島北西部を全域にわたって汚染した。22万トンの流出量 はタンカー事故による油流出量としては最大のものであり、事故発生時が鳥類の渡りの時期に重なったことから海岸には3200羽以上の鳥類が打ち上げられた他、閉鎖性水域にある湿地帯等では生息する動植物は壊滅的な被害を受け、事故後2年間その回復がみられなかった地域もあったと報告されている。


アルキル水銀(R-Hg)

有機水銀の一つで,このなかに含まれているメチル,エチル水銀は人間の神経をおかし,「水俣病」の原因物質とされています。アルキル水銀による中毒症状は,知覚,聴力,言語障害,視野の狭窄,手足のまひなどの中枢神経障害を起こし死亡する場合もあります。


アルファ線(α線)

放射線の一種。正(プラス)の電気を帯びたヘリウム原子核の流れで,ものを通す力(透過性)は弱く,薄い紙1枚でも止められます。 アルファ線を出す放射性物質として,ラジウム-226,ウラン-238等があります。


アンスラサイト

良質の無煙炭の破砕物をふるいで分けたもので,2層あるいは多層ろ過の場合に砂層の上層ろ材として利用されます。


暗騒音(暗振動)

ある場所において特定の音(振動)を対象とする場合に,対象の音(振動)以外でその場合に存在する騒音(振動)を,対象の音(振動)に対して暗騒音(暗振動)といいます。


アンモニア(NH3)

特有の刺激臭のある無色の気体で,圧縮することによって常温で容易に液化します。粘膜刺激,呼吸器刺激,腐蝕性があり,眼に入ると結膜浮腫等を起こします。主な発生源は,畜産農業,鶏糞乾燥場等。


アンモニア性窒素(NH4-N)

アンモニウムイオンをその窒素量で表したものです。蛋白質,尿素,尿酸等の有機性窒素の分解により生成するので,窒素系による汚染の消長を知ることができます。主な発生源は,し尿,生活排水,肥料,化学等の工場排水等です。アンモニア性窒素が多過ぎると,稲の生育障害をきたし,また浄化処理においては塩素による減菌効果 が低下する等の問題が生じます。