閉鎖性海域の環境の保全と適正な利用をめざして 公益財団法人 国際エメックスセンター

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設立の趣旨

美しい環境を次の世代に手渡すために私たちがめざすもの

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内湾、内海、多島海など陸域に囲まれた閉鎖性の高い海域は、その恵まれた自然条件ゆえに、古くから漁場、産業活動の場、海上交通及びレクリエーションの場として利用され、豊かな日常生活を支えるとともに様々な文化を育んできました。

我々は、今このような人類共通の財産である閉鎖性海域の恵沢を21世紀に継承していくことが大きな責務であると考えます。
そこで、平成6年11月、瀬戸内海をはじめとする世界の閉鎖性海域の環境の保全に新たな展望を拓くため、「国際エメックスセンター」が関係者、関係機関の協力のもとに設立されました。

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以来、同センターでは、平成9年8月にスウェーデン国ストックホルム市で第3回エメックス会議を、平成11年11月にはトルコ共和国アンタルヤ市で第4回エメックス会議をそれぞれ開催するとともに、閉鎖性海域の環境保全に係る総合的な情報を収集・発信するための情報システムの整備やニュースレターの発行、開発途上国の行政官を対象としてエメックス活動に係る人材育成を図るための環境管理技術研修や環境保全セミナーの開催など閉鎖性海域の環境保全のための取り組みを行ってまいりました。

しかしながら世界各地の閉鎖性海域は、一部の海域では環境の改善が進んでいるものの、多くの海域では、生物生息環境の悪化、生物種・個体数 の減少、漁獲量の減少が生じており、このままでは閉鎖性海域の環境は更に悪化の一途をたどり、ひいては地球全体の環境にも大きな影響を与えるものと危倶されていることから、同センターに対する対策のより積極的な推進の要請が増してきており、その情報発信機能や調査研究機能の充実が急務となっています。

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このため同センターを改組して「財団法人国際エメックスセンター」を設立し、運営基盤の確立を図り、行政・研究者・事業者・市民等の各主体間の有機的ネットワークを構築し、国際的かつ学際的な交流を推進するとともに、調査研究及び研修の実施並びに活動に対する支援等の事業を行い、もって閉鎖性海域の環境の保全・創造及び多様な自然と人間が共生する持続的発展が可能な社会の構築に寄与することとします。

財団法人国際エメックスセンター設立趣意書から
(2012年公益財団法人に移行)