International Center for Environmental
Management of Enclosed Coastal Seas
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講演会「沿岸域の生物多様性と環境修復」の報告

投稿日:2020年3月19日

講演名
沿岸域の生物多様性と環境修復
~新たな課題と最新のモニタリング手法~
開催日時
2020年2月22日(土)13:00~17:10
場所
神戸大学 瀧川記念学術交流会館
参加者
81名

座長・発表者

座長
川井 浩史 教授(神戸大学内海域環境教育研究センター)
岡村 秀雄 教授(神戸大学内海域環境教育研究センター)
演者
Dr. Thomas Therriault (カナダ水産海洋局)
源利文 博士 (神戸大学大学院 人間発達環境学研究科)
佐藤拓哉 博士 (神戸大学大学院 理学研究科)
Prof. Kevin Thomas (オーストラリア クイーンズランド大学)
田中周平 博士 (京都大学大学院 地球環境学堂)
浅岡聡 博士 (神戸大学 内海域環境教育研究センター)
パネルディスカッションでの話題提供
徐寿明さん (神戸大学大学院)
相田桃花さん、多留愛美さん(兵庫県立尼崎小田高校)
主催
神戸大学内海域環境教育研究センター
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)
公益財団法人 国際エメックスセンター

概要

本講演会は、環境に関する課題を住民の方々と共有し、考える契機として、また、若い世代に環境問題について興味を持ってもらうことを目的として、上記3団体の主催で、開催しました。
当日は、コロナウィルスの感染拡大の懸念や、昼過ぎから大雨が降るなど、あまり状況は良くないなかでしたが、80名を超える方々にご参加いただきました。講演は、以下のような内容でした。
まず、一番目のThomas博士は、生物のモニタリングがどうして必要なのかお話されました。また、Green Crab(ミドリガニ)を例に、気候の温暖化により、生態系が変化(悪化)している可能性があると報告されました。
次の源博士は、近年、モニタリング技術として注目されている環境DNAについて、どういう技術か、何ができるのか、についてわかりやすく説明されました。
佐藤博士は、海と川を回遊する魚や、川の藻類などの生物多様性こそが、自然のバランスをささえており、気候変動への適応策は、森、川、海のつながりの中で検討されるべきとのお話をされました。
Kevin先生からは、世の中で関心が高まっているマイクロプラスチックについて、お話されました。プラスチックがどこまで細かくなるのか、健康への影響はあるのか、といったことは、まだ調査がはじまったばかりで、わかっていないとのことでした。
田中博士からは、プラスチックが細かくなって、海洋生物などの体内に存在していることを、写真をまじえながら、お話されました。印象に残る写真が多く提示され、マイクロプラスチックの問題に関心を寄せるきっかけになりました。
浅岡博士からは、これも最近問題になっている、沿岸海域における富栄養、貧栄養の問題について、話をされました。栄養塩の問題に、技術的なアプローチで改善するにはどのような方法があるか、その取り組みについて、説明されました。
最後のパネルディスカッションの時間では、大学院生の徐さんからは取り組んでいる研究について、尼崎小田高校の多留さん、相田さんからは、高校で実施している研究活動について、報告いただきました。その後の質疑応答では、演者から演者に質問するという形式で、自身の研究と同じ分野への質問から、他分野の研究への質問、さらに学生をどうやって指導してくかといった質問もありました。さいごに、会場から質問が受け付けられましたが、いずれもマイクロプラスチックに関するもので、問題への関心の高さが伺えました。
また、講演会が終了した後でも、参加された学生さんが、演者の方々に熱心に質問している様子が見られました。

参照

沿岸域の生物多様性と環境修復チラシ
講演会写真
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN) 資料
Dr. Thomas Therriault 講演資料
源 利文 博士 講演資料
佐藤 拓哉 博士 講演資料
Prof. Kevin Thomas 講演資料
田中 周平 博士 講演資料
浅岡 聡 博士 講演資料
徐 寿明さん 講演資料
兵庫県立尼崎小田高等学校 講演資料