閉鎖性海域の環境の保全と適正な利用をめざして 公益財団法人 国際エメックスセンター

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油流出事故環境影響調査のためのガイダンス

監修
環境庁水質保全局
編集
財団法人国際エメックスセンタ-
発行
大蔵省印刷局・A4判・144ペ-ジ
予価
本体1,600円(税別)

平成12年9月8日刊行 全国の主要書店・官報販売所で発売中

表紙

日本海沿岸に大量の重油が漂着し、環境に重大な影響をもたらしたナホトカ号重油流出事故(平成9年1月)の経験に照らすと、流出油中に含まれる有害物質の種類、毒性等に関する情報を系統的に整理しつつ、事故発生直後の環境影響及び油防除作業に携わるボランティア等の健康影響等について速やかに評価し、その情報を提供する等緊急時の体制を整備しておくことの必要性が明らかとなりました。このため、事故発生直後における人体、海生生物等への影響に関する速報的な情報提供と継続的な環境影響調査を効果的に行うことを目的として、

  1. 油の特性に応じた人体、海生生物等に対する影響の大きい物質の選定
  2. これらを適切な時間と精度で検出できる調査手法の選定
  3. 調査に関連する情報の収集・整理

を行い、今般、これらの情報を体系化したガイダンスを取りまとめました。
このガイダンスが、我が国の沿岸地域において、油流出事故による環境影響等の迅速かつ適切な評価に際し、広く活用されることを期待しています。

ガイダンスの内容

I.調査にあたって

  1. 油流出事故とは
  2. 流出油の環境中での変遷
  3. 想定される環境影響
  4. 環境影響調査の考え方

II.環境影響調査手法

  1. 流出油を知る
  2. 流出油の分析にあたって
  3. 大気質の分析
  4. 水質・底質・漂着油塊の分析
  5. 生物影響
  6. 油処理剤

III.環境影響調査のための情報収集・整備

  1. バックグラウンドデータ
  2. 地理的総合情報(センシティビティ・マップ)
  3. 汚染状況の把握
  4. 油回収作業支援システム
  5. 連絡・協力体制の整備
  6. 事故時における諸作業上の安全確保

IV.参考

  1. 基本的な防除措置
  2. 油処理剤について
  3. 海岸清掃
  4. 対策の記録及び報告
  5. 補償制度